□◆□…優嵐歳時記(114)…□◆□

    苗を待つ代田に雨の降り続く  優嵐

「代田」とは、代掻きが終わって、田植えをするばかりになった田の
ことです。昔は、代掻きは男の仕事で、田植えは女の仕事とされていた
ようですが、機械化の進んだ今となっては、それも昔話になりました。
姫路周辺でも田植えはほぼ終わりました。すでに早稲の田では苗の
背丈がかなり伸びています。

東京や大阪といった大都会に住んでいらっしゃる方は、水田を目に
されることもまれで、「代掻き」や「田植え」といった季語はぴんと
こないことでしょう。しかし、姫路のような中規模(48万人)の都市
では、少し中心部を離れるとすぐに水田が広がる光景に出会います。
水田は米の生産だけでなく、治水や景観の上でも大事な役割を担って
いるのです。