□◆□…優嵐歳時記(2151)…□◆□

  陽をすべてその身に集め夕桜   優嵐

昼間の気温は22度まであがり、山道を歩いて車に戻ると思わず窓を開けました。桜は山も里も落花さかんという状態になっています。月曜が雨模様なので、この週末は最後のお花見でしょう。山を歩いていると、どこからともなく山桜の花びらが流れてきます。意外なところに大きな木があったりしてうれしい驚きです。

山肌は桜色にかわってコバノミツバツツジの薄紫色が目立つようになってきました。コバノミツバツツジは本州中部から九州のアカマツやコナラを主体とした森林に生えます。増位山は典型的なこうした森です。例年桜とほぼ同時に咲き始め、コバノミツバツツジが終わるともう少し花が大きく桃色がかったモチツツジの時期になります。


<花吹雪>
山桜の大樹が盛んに花を散らし始めた
枝を離れた無数の花びらは
日の光を浴びながら
地上までの旅をする

きらきらきらきら
あとからあとから
音も無く舞い落ちる花びら

竹林へ梅の若葉へ森へ
花吹雪となって散ってゆく

ひよどりが飛び立ってはきらきら
風がさっと吹き抜けてはきらきら
惜しげもなく


今日の名言:君はしばしば恋に欺かれ、恋に傷つき、不幸にもなる。それでも人に恋するのだ。


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