□◆□…優嵐歳時記(2166)…□◆□
ありそうでなさそうなこと亀鳴く日 優嵐
春の夕暮れどき、雄亀が雌亀を慕って鳴くと言われていますが、実際には鳴きません。なぜ季語になっているかというと、藤原為家の題詠歌「河ごしのみちのなかぢのゆふやみに なにとぞきけばかめぞなくなる」によっているそうです。随願寺境内の池のそばを歩いていると亀がぽちゃっと池に入り、目の前でまるでポーズをとるように止まってくれました。これは一句にすべきと考えて今日の句です。
Twitterに二つ目のアカウントを持ちました。140文字のTwitter詩はそれなりにおもしろく楽しんでいます。二つ目のアカウントでは違う形式の詩を書いてみようと思います。今度は十三文字の俳句もどきです。私がこれまで詠んでいるのは、「有季定型、新仮名」というタイプの俳句です。
俳句にはこれ以外にもいくつかタイプがあり、季語を入れない「無季」、表記に旧仮名(例えば蝶々を”てふてふ”と書く)を使う、十七音の定型にこだわらない「自由律」、などが大きな違いでしょう。自由律俳句では有名な俳人に尾崎放哉、種田山頭火などがいます。
このうち自由律俳句に近いものを十三文字で詠めるのではないか、と考えたのです。なぜ十三文字かというと、これにはヤフー・トピックスというヒントがあります。私はほとんどヤフー・ニュースを見ないのですが、いまやネット最大のニュース・メディアなのだそうです。『ヤフー・トピックスの作り方
』--この本の案内を見て、十三文字という制限で句のようなものを詠んだら楽しいかも、とひらめいたのです。ヤフー・トピックス俳句ですね。
定型の俳句は十七音ですが、文字数にはこだわりません。全部かなだと十七文字になりますが、そんなことはほとんどなく十三文字程度ということもよくあります。有季定型とはやや形式を異にして、できるだけ季語は用いずTwitterらしい「つぶやき」のようなものを詠めたら、と考えました。ヤフー・トピックスは13文字×8本が基本ですから、ヤフトピ俳句もこれでいこうと思います。
ここで日本語の特性が発揮できます。日本語は同じ言葉でもかな書きと漢字では字数が異なる場合が少なくありません。同じ言葉を十三文字の中にうまくおさめるためにどう書けばいいか工夫するのもおもしろいでしょう。
<春深し>
快晴の頂は静かだった
沖には水平線
日差しは強く眩しい
時おり聞こえる囀りが
静けさを一層深くする
頭上では萌え出した小楢が輝いている
やわらかな風を受けながら
この静けさの中に座っている
時がしばし歩みを止めたようだ
今日の名言:勝手に君があきらめるから『夢』になる
ありそうでなさそうなこと亀鳴く日 優嵐
春の夕暮れどき、雄亀が雌亀を慕って鳴くと言われていますが、実際には鳴きません。なぜ季語になっているかというと、藤原為家の題詠歌「河ごしのみちのなかぢのゆふやみに なにとぞきけばかめぞなくなる」によっているそうです。随願寺境内の池のそばを歩いていると亀がぽちゃっと池に入り、目の前でまるでポーズをとるように止まってくれました。これは一句にすべきと考えて今日の句です。
Twitterに二つ目のアカウントを持ちました。140文字のTwitter詩はそれなりにおもしろく楽しんでいます。二つ目のアカウントでは違う形式の詩を書いてみようと思います。今度は十三文字の俳句もどきです。私がこれまで詠んでいるのは、「有季定型、新仮名」というタイプの俳句です。
俳句にはこれ以外にもいくつかタイプがあり、季語を入れない「無季」、表記に旧仮名(例えば蝶々を”てふてふ”と書く)を使う、十七音の定型にこだわらない「自由律」、などが大きな違いでしょう。自由律俳句では有名な俳人に尾崎放哉、種田山頭火などがいます。
このうち自由律俳句に近いものを十三文字で詠めるのではないか、と考えたのです。なぜ十三文字かというと、これにはヤフー・トピックスというヒントがあります。私はほとんどヤフー・ニュースを見ないのですが、いまやネット最大のニュース・メディアなのだそうです。『ヤフー・トピックスの作り方
定型の俳句は十七音ですが、文字数にはこだわりません。全部かなだと十七文字になりますが、そんなことはほとんどなく十三文字程度ということもよくあります。有季定型とはやや形式を異にして、できるだけ季語は用いずTwitterらしい「つぶやき」のようなものを詠めたら、と考えました。ヤフー・トピックスは13文字×8本が基本ですから、ヤフトピ俳句もこれでいこうと思います。
ここで日本語の特性が発揮できます。日本語は同じ言葉でもかな書きと漢字では字数が異なる場合が少なくありません。同じ言葉を十三文字の中にうまくおさめるためにどう書けばいいか工夫するのもおもしろいでしょう。
<春深し>
快晴の頂は静かだった
沖には水平線
日差しは強く眩しい
時おり聞こえる囀りが
静けさを一層深くする
頭上では萌え出した小楢が輝いている
やわらかな風を受けながら
この静けさの中に座っている
時がしばし歩みを止めたようだ
今日の名言:勝手に君があきらめるから『夢』になる
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