□◆□…優嵐歳時記(2179)…□◆□

  山なみはぐるり曙つつじ咲く   優嵐

土曜日、兵庫県中部にある笠形山(939m)へ登ってきました。神河町のグリーンエコー笠形のコテージ横からのコースをとりました。昨秋、同じコースで登ったとき、途中でトレッキングシューズの底がはがれるアクシデントがあり断念したコースに再チャレンジです。

グリーンエコー笠形のある谷には無数の鯉のぼりが渡されています。その下をくぐって登山口へ。落葉広葉樹林の中を30分ほど登ると三合目のベンチに出ます。ここから道はなだらかになり、下で扁妙の滝になる流れに沿って歩いていきました。秋に来た時はカエデやコナラの色づいたさまが印象に残りましたが、今日はそれらがすべてみずみずしい若葉に変わっています。

やがて谷筋から尾根に向かうヒノキの植林帯の急登に入っていきます。ここはどこも同じように見え、赤いロープの印がなければ道に迷いそうです。七合目あたりにはコバノミツバツツジやアセビが咲いています。登山道は尾根で市川町からのルートと合流し、北に向かいます。再び急登を登りきると一等三角点のある頂上に出ました。

笠形山は播磨富士との別名があり、山頂からは360度の展望が楽しめます。神河町、市川町、多可町の集落が山間の川筋にそって点々と並ぶ姿が見え、見通しのいい日には四国の山々まで見ることができます。

この時期の山頂の注目はアケボノツツジです。夜明けの空の色を思わせる花が山頂のすぐそこに咲いています。アケボノツツジは四国や南紀の山深い場所に咲いているものがほとんどで、これほど身近で見ることができる場所はほかにないとのことです。


<頂の花>
人生は長いのか短いのか
今自分は人生の何合目を登っているのか
山頂に夜明けの色の花は咲いているだろうか
登る一歩一歩が曙の色を育てている
そう信じて登りたい


今日の名言:自己嫌悪がないという事は、あなたが自己を熱愛することのない証拠である。


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