□◆□…優嵐歳時記(2183)…□◆□ 

  若楓雨にひときわ明るくて   優嵐

楓の若葉を特に季語で「若楓」といいます。季語になっているほどですから、やはりその美しさは格別です。五月に入って落葉広葉樹は一気に葉を茂らせています。増位山梅林周辺の楓は開いた空間である梅林に向かって大きく枝を差し伸べるように広げています。葉が茂ることによって枝がその重みで撓み、太陽光線を効率よく受けとれるような位置に葉が段上にならんでいます。

木にとって葉は光合成をするための生命線です。桜も花のときの楚々とした雰囲気とは異なって勢いよく葉を広げていますし、梅もくしゃっとしていた若葉が今は広がり、その下には小さな梅の実が並んでいます。これから梅雨の時期にかけてこの実がしだいに丸く太っていきます。


<幼子>
勝つことを考えすぎてはならない
勝ちたいと思う気持ちが墓穴を掘る
欲が足を絡めとる

幼子のような人にこそ天国は近い
幼子にはあれこれ余計な慮りがないから
無心であれ

幼子になるのは簡単ではない
幼子のままでいいなら
生まれて成長して大人になる必要はない

成長しなおかつ幼子でいること
そのふたつを両立させること
天秤のいずれにも傾きを与えず
その中間地点に立つこと

幼子として生まれ
成長過程で得たものをたずさえつつ
もう一度幼子に戻る


今日の名言:敵に矢を射る場合は、あなたも相手の射程距離にあるということを忘れるな。


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