□◆□…優嵐歳時記(2193)…□◆□ 

  黒揚羽影より出でて影を連れ   優嵐

蝶は春の季語ですが、最も数多くみられるのは夏でしょう。春の季語になっているのは、その年最初に姿を見せてくれるのが春に多く、春の使者という印象だからではないか、と思います。歳時記には「夏の蝶」と総称されていますが、その代表はアゲハ蝶です。姿かたちが大きく、ゆらゆらと飛んでいくさまには悠然としたものを感じます。

今日は午前中に弥高山から広峰山を回ってきました。このまえよりも緑の色が濃くなり、一部では木々の下が茂った木の葉で薄暗くなっている場所もありました。これを季語では「木下闇(こしたやみ)」といいます。実に的確な表現で、うまいなあと思います。

ホトトギスの鳴声をききました。夏です。




<想いを観る>
空を流れていく雲を観るように
自己の内に湧いてくる想いを観る

雲は刻々と姿を変える
それにとらわれない
形を変えていく雲と同じように
今の自分の心を眺めている

そのためには心を離れなければならない
心というものがありそれとは別に
もうひとつの自分というものがある
感情を起こす自分とそれを観察する自分だ

それを明確に分離して見つめることができるようになれば
想いに振り回されることは減る


今日の名言:貧しくとも、君の生活を愛したまえ。