□◆□…優嵐歳時記(2198)…□◆□

  新樹光カーブミラーをいっぱいに   優嵐

増位山では今、大量の毛虫を見ることができます。頂のベンチで5,6匹同時に這い回っていることも珍しくありません。体長3cmほどで、毛がたくさんあり、マイマイガのよう思えたのですが、図鑑を見ても脱皮して姿が少しずつ変わっていくため、特定できませんでした。

手の甲にくすぐったい感触があり、ふと見るとコナラの木から落ちてきたと思われる一匹がもぞもぞと這っていました。毒はないようです。ベンチに乗せて、しばらく見ていると、ぴっとお尻をあげます。なんだろうと思っていると、そこから2mmほどの緑色のものが出てきました。フンです。若葉を食べるためその葉緑素がそのまま含まれているのです。

もう一度手の上に乗せてみようと思い、指を近づけましたが、ちょんちょんとつついてはさっと避けます。何度か試みましたが、その都度回避されてしまいました。

駐車場の車に向かっていると、背後でごそごそと音がします。ふと見ると猪がいました。かなり近距離でしたが、ほぼ毎日ここへ来ていますから、あちらも慣れてきたのでしょうか? 


<太陽の子>
時雨がちの頂に登ってみると
空気は意外なほど澄んでいた

周りの山々の緑が濃くなった
市街地のビルの輪郭が鮮やか
播磨灘の向こうに
淡路島の西岸がくっきりと伸び
大鳴門橋も見えた

けれど蝶は姿を消している
日差しが降り注ぐ真昼の時間のみ
ゆらゆらと夢見るようにやってくる
彼らは太陽の子


今日の名言:他人の生活と比較することなく、君自身の生活を楽しめ。


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