□◆□…優嵐歳時記(2221)…□◆□

  集落を映して広し植田かな  優嵐

早苗が植えられたあとの田を植田と呼びます。苗が根付き、しだいに背丈が伸びてきました。まだ田水が十分見え、遠くから見ると広がった水田の緑の中に空や家が映りこんでいます。この時期ならではののどかな光景です。

雨は落ちませんでしたが、土曜日は曇って湿気の多い梅雨らしい空模様でした。増位山はモリアオガエルの生息地で、境内の梅林の池や放生池のまわりの木々に泡に包まれた卵が産み付けられているのを見ましたが、蛇ヶ池の周辺の桜や楓にも産卵しているのを見つけました。

カキツバタはほぼ終りです。替わってアヤメ科の最後を飾るハナショウブが蛇ヶ池の奥に咲き始めています。手前の池ではハスが葉を広げており、間もなくハスの開花を楽しめるものと思います。先日見かけたウサギを今日も見ました。わずかの間にすっかり人に慣れたのか、私の姿を見ても全く逃げず、のんびり草を食べ続けていました。


<犠牲者>
この世で一番簡単なのは犠牲者になること
自分が今こういう状態であるのは
誰かのせいと考えること

社会の、政府の、親の、学校の、会社の
それ以外の誰でもいい
自分以外の何ものかのせいで
今自分がこういう境遇になっていると
考えることだ

不平不満をいい愚痴をこぼし
誰かを糾弾する
それは居心地のいいことだ
自分のことは省みなくていいから

けれど人が前に進めるのは
犠牲者意識を手放すことができたあとだ
この世に偶然はなく
自分の状態を選んでいるのは自分自身だと
気づくことができたなら
すべては変わる


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