□◆□…優嵐歳時記(2223)…□◆□

  夏蜜柑ジャムのせぱりっとクラッカー  優嵐

日曜日のアートセラピーで、参加者のうちのおひとりが手製の夏蜜柑ジャム(厳密に言うとマーマレード)を持ってきてくださいました。黒砂糖と夏蜜柑を使って作られたもので、その微妙な苦味の混じった味わいがなんともおいしく、いくらでも食べられてしまいます。クラッカーにのせたり、ヨーグルトにいれたりしてたくさんいただいてしまいました。

ナツミカンについてはこんな話が残っています。江戸時代半ばの十八世紀初め、大きなミカンが波にのって、現在の山口県長門市の青海島の海岸にたどり着きました。その種子を播いて育てた木には巨大で酸っぱいミカンがなりました。その原木とされる木は今でも国の天然記念物として残っているそうです。

最初はこの巨大なミカンは子どものおもちゃになっているだけでしたが、皮をむくときの香りや、酸っぱさが暑さの中で清涼感を呼ぶところから食用として見直されました。ナツミカンの花は五月に咲き、果実は秋に熟しますが、風味が十分でないため、樹上で冬を越し、翌年の春から初夏に収穫します。

「甘夏」は昭和の初めに大分県で、ナツミカンの中から見つけられたものです。ナツミカンよりも酸の含有量が低く、春先から食べやすくなります。その後、甘夏の中からよい品種が見つけられ、今ではナツミカンといえばほとんどが甘夏になっています。


<パイプ>
いろいろ思いを巡らせているよりも
眠った方がいいと言われる

これは誰もが実感のあるところだろう
朝目が覚めた瞬間にあるアイデアが閃いたり
うとうとした直後に突然思いつきが浮かんだりする

人間は自分で考えたり創作したりしていると
思っているけれど
実はそうではないような気がする

アイデアの源泉は私たちが眠っているときに
戻っている世界なのだ
私たちはそれを通すパイプであり
それを実行する手足だ


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