□◆□…優嵐歳時記(2234)…□◆□

  合歓咲くや紅やわらかく降りかけて   優嵐

増位山のドライブウェイのかたわらでネムノキが咲き始めました。赤い花のように見えるのは、紅色のおしべが多数集まったものです。花やがくは小さく、黄緑色で目だちません。3〜10mになる落葉樹で、葉は二回羽状の複葉です。羽片は5〜10対あり、さらに一つの羽片には15〜30対の小葉がついています。

葉や羽片の付け根に葉枕(ようちん)と呼ばれる特殊な組織を持ち、これによって日没後は葉が垂れ下がり、小葉は上側にたたまれ眠っているように見えます。ここからネムノキとの名がつきました。

花は葉と逆に夕方からいっせいにひらき、丸一日咲き続けます。遠くから見ると紅色の刷毛が並んでいるように見えます。本州から九州、さらに台湾、朝鮮半島、中国にも分布し、合歓は中国名です。梅雨の最盛期に咲き始め、七月から八月にかけて咲く真夏の花です。


<ごまかせない>
手っ取り早く楽をしようというのは
やっぱりよくない
うまくいかない
ごまかせない

買ってでも苦労をする必要はないと
思うけれど
じっくり忍耐強く待つことは必要
大きな流れを見逃さないこと


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