□◆□…優嵐歳時記(2243)…□◆□ 

  青芝にフリスビー追い犬走る   優嵐

近所の広場でフライングディスクを投げながら犬と遊んでいる人を見かけました。フリスビーというのは登録商標で、一般にはフライングディスクと言うそうです。あまりにも一般的になってしまったために普通名詞化した「クレパス」や「マウンテンバイク」のようですね。ただ、このフライングディスクを投げて犬がキャッチするという遊びは「フリスビードッグ」と呼ばれ、競技会も開かれているそうです。

インターネットで見ていると随分いろいろな遊びが競技の形へと進化しています。これまでで一番びっくりしたのは「エクストリームアイロニング」という競技です。世界中のありとあらゆる場所でアイロンがけをしようというものです。最初に考えた人は単なる冗談だったのでしょうが、かなり本格的なものになっています。まあ、オリンピックの正式種目になることはないでしょうけれど。





もともとほとんどのスポーツというのは遊びが起源であり、究極的には何の役にもたたないものです。ただ、役に立たないことが逆に不可欠なものになっているというのが、人という存在のおもしろさだな、と思います。人間にとってはおもしろいとか楽しいということが先にあり、そこから役に立つとかお金が儲かるとかいうことに発展していくのであって、その逆では絶対にありません。


<創造性>
漫画のキャラクターとは浮世絵の美人画なのだ
浮世絵を見たとき不思議に思った
誰もが同じ様式の顔
江戸時代の女はみんなこんな顔だったのか
そんなはずはない

漫画やアニメのキャラクター
26世紀の人間が見たら不思議だろう
みんな同じ様式の顔と表情
少しは違っているけれど
それは歌麿と春信の差程度でしかない

それが時代の制約というもの
その制約の中で
精いっぱいの個性を発揮しようと格闘する
人間の創造性とはそういうものだ