□◆□…優嵐歳時記(2254)…□◆□ 

  大夕焼け人の営み包みける   優嵐

夕焼けは四季を通じて見られますが、夏の晴天が続くころは全天に広がる壮大なものを見ることができます。昨日は旧暦水無月十日でした。明るいうちに入浴をすませ涼んでいると、見事な夕焼けの気配がします。ベランダに出ると、東の空に十日の月がかかっていました。

月のまわりは夕焼けで茜色に染まっており、その中で月が徐々に光を増しています。西の空には宵の明星が輝き始めていました。飛行機雲もいっしょに、残照の中で朱色、緋色から東雲色までグラデーションをもって浮かび、柔らかな青空の色と対比を見せています。その中をねぐらへ帰る鴉や青鷺のシルエットが飛んでいきました。

夜明けも夕暮れ時もその光の見事さを表現する言葉が見つかりません。天空いっぱいに繰り広げられる光と色彩のショー。どれだけの人がこれを見ているかなあ、とふと思いました。本当に、もったいないような美しさなのです。


<感情>
感情の根本は「驚き」だ
ポジティブかネガティブかは
その後からやってくる反応

驚きを吟味しどのような反応をすべきか
人は無意識のうちに計算する
社会的に認められる反応を返せるように
泣くか、笑うか、怒るか、悲鳴をあげるか

泣くから悲しくなり
笑うから楽しくなり
怒るから怒りが膨れあがる
反応が次の反応を呼び起こす

さっきまで泣いていた子どもが
すぐに笑いだすのをみて
大人たちは可笑しがる

子どもの反応は正しい
歪んでいるのは大人の方だ
反応とは即座にやってきて去っていくもの

大人はいろいろなものに囚われていて
すぐにそれを手放すことが出来ない
感情を慢性化させ
怒りを憎悪に、悲しみを抑鬱に変えてしまう

喜びが持続せず
怒りや悲しみが長引くのはなぜか
その方が都合がいいから
怒りや悲しみを誰かのせいにしてしがみつき
被害者になっていればいいから


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