□◆□…優嵐歳時記(2287)…□◆□
ひらひらと黄を翻し秋の蝶 優嵐
自然歩道でキチョウに会いました。三つの個体が並んでとまっており、そばまで行ったとたんぱあっと舞い上がって華やかでした。あの蝶独特の動きというのはいいものですね。アゲハ類の悠然とした飛び方もいいですが、キチョウの細やかな翅の動きもいいです。
キチョウはアフリカ中部以南、インドから東南アジア、そしてオーストラリアと世界的にも広く分布し、地域によって多様な亜種があります。日本では、秋田・岩手県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。春に活発に飛びまわる姿が印象的ですが、成虫は年に5、6回発生し、越冬もします。
<盆の月>
今夜は旧暦七月の満月
輝く月に生命は存在しない
月は大昔
地球に火星大の天体が衝突して誕生した
それは恐ろしい災厄だったが
月というかけがえのない存在を得たことで
地球は生命の星となることができた
地球の自転軸の安定も潮汐も
月がもたらす恵み
地球の影の部分を引き受けて
月は夜空に浮かんでいるのかもしれない
ひらひらと黄を翻し秋の蝶 優嵐
自然歩道でキチョウに会いました。三つの個体が並んでとまっており、そばまで行ったとたんぱあっと舞い上がって華やかでした。あの蝶独特の動きというのはいいものですね。アゲハ類の悠然とした飛び方もいいですが、キチョウの細やかな翅の動きもいいです。
キチョウはアフリカ中部以南、インドから東南アジア、そしてオーストラリアと世界的にも広く分布し、地域によって多様な亜種があります。日本では、秋田・岩手県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。春に活発に飛びまわる姿が印象的ですが、成虫は年に5、6回発生し、越冬もします。
<盆の月>
今夜は旧暦七月の満月
輝く月に生命は存在しない
月は大昔
地球に火星大の天体が衝突して誕生した
それは恐ろしい災厄だったが
月というかけがえのない存在を得たことで
地球は生命の星となることができた
地球の自転軸の安定も潮汐も
月がもたらす恵み
地球の影の部分を引き受けて
月は夜空に浮かんでいるのかもしれない
コメント
コメント一覧 (4)
リズミカルで秋の爽やかさを感じさせます。
キチョウの写真がまたいいです。
それにしても優嵐さんは博識ですね。
詩もいいです。
昨夜の満月はほんとうに美しかったですが、ジャイアントインパクトでできた月の恵みをよく表していると思います。
優嵐さんは宇宙スケールの詩が上手いですね。
俳句がきっかけで周りの自然に目を向けるようになりました。見ようと思わないうちは見えないものだなあと感じています。フクヤンさんも満月をご覧になったのですね。きれいでした。
宇宙を題材にした詩についてですが、宇宙の誕生、生命の誕生、人間意識の誕生、というとても考えられない出来事の上に自分たちがいるんだなあと思うと、凄いな、と思うんですね。自分たちは、ビッグバンの子ども、自分では想像もつかない、壮大な出来事の子どもなんだと思うと…、ね。
五七五の語数の制約もあるのでしょうが、「黄」を翻しという表現が絵画的なイメージを誘発します。英語だと「黄色の羽」を翻しと説明的な表現になるのでしょうが、俳句の省略の妙は素晴しいですね♪
そうなんですよね〜。動物系のものはすべて動きが速いので、とまっているところをそーっと近寄って望遠機能も生かして撮影です。それにしても、デジカメの性能には驚きますね。
俳句を英訳するのは難しいだろう、と思いますね。英訳できてもニュアンスまで伝えるのは難しいだろう、と。