□◆□…優嵐歳時記(2317)…□◆□
秋分の朝雷鳴に目覚めけり 優嵐
名月の夜は夜半から雨になりました。秋分の日の朝は雷雨となり、そのまま午前中はぐずついたお天気でした。しかし、夕方からは晴れ、十六夜の月が明るく輝いています。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、雨があがったあとは一段秋が進みました。
秋分は二十四節気のひとつで、太陽が真東から昇り真西に沈みます。昼と夜の長さが同じになり、このあとしだいに夜の方が長くなります。宗教的には秋の彼岸の中日です。国民の祝日であり、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日です。
<十六夜>
駅のホームに立ってふと夜空を見上げると
ビルの間に十六夜の月がかかっている
澄んだ静かな光を放ちながら
誰か月に気づいているだろうか
周りの人たちは
携帯電話の画面を見るのに忙しい
ねえあんなに月がきれいだよ
ちまちましたケータイの画面をしばし置いて
夜空を見上げてみませんか
秋分の朝雷鳴に目覚めけり 優嵐
名月の夜は夜半から雨になりました。秋分の日の朝は雷雨となり、そのまま午前中はぐずついたお天気でした。しかし、夕方からは晴れ、十六夜の月が明るく輝いています。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、雨があがったあとは一段秋が進みました。
秋分は二十四節気のひとつで、太陽が真東から昇り真西に沈みます。昼と夜の長さが同じになり、このあとしだいに夜の方が長くなります。宗教的には秋の彼岸の中日です。国民の祝日であり、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日です。
<十六夜>
駅のホームに立ってふと夜空を見上げると
ビルの間に十六夜の月がかかっている
澄んだ静かな光を放ちながら
誰か月に気づいているだろうか
周りの人たちは
携帯電話の画面を見るのに忙しい
ねえあんなに月がきれいだよ
ちまちましたケータイの画面をしばし置いて
夜空を見上げてみませんか
コメント
コメント一覧 (4)
昨日の川越は、終日、土砂降りの雨で、寒かったです。
その前日までは酷暑だったので、天気の急変に驚きました。
秋分の日を境に、一気に本格的な秋に入った感じです。
そちらでは、朝、雷雨だったのですね。
それをそのまま表した実感のこもった俳句だと思います。
<十六夜>は、ほのぼのとしたいい詩ですね。
優嵐さんの優しさが表れています。
姫路の今朝の気温は20度をきっていました。もう窓を開けなくても過ごせる気温です。落差が大きいですね。通常の気温が川の流れのようだとしたら、今年は滝みたいな気温変化です。
<十六夜>は、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を思い出してふと浮かびました。私自身はケータイはメールと緊急連絡、覚え書きのメモ代わりにしか使いませんので、いったい何を見ているんだろう、と不思議です。
「誰か月に気づいているだろうか 周りの人たちは 携帯電話の画面を見るのに忙しい」というところ、鋭い観察ですね!
ほんとに、みんな携帯電話の画面ばかり見てます。自分の暮らす街でも、よく見れば花や野鳥や、いたるところに心をうるおすものがあるのに、携帯電話の画面ばかり見る日本人がコワイですね。
花はコスモスですね。
ケータイの圧倒的な支配力には驚きます。たまにしか電車に乗りませんが、車内の風景がケータイ一色になっているのにびっくりします。あと、両耳からイヤホンをぶら下げている人が多いことにも。