□◆□…優嵐歳時記(2322)…□◆□

  澄む秋の朝の空気がそこにある   優嵐

秋になると、大陸からやってきた移動性高気圧が列島を覆い、空気が澄んできます。この澄んだ大気の清澄さを示す季語が「澄む秋」です。「秋澄む」「清秋」「秋気澄む」などと使われます。光をまぶしく感じるのもそのせいでしょう。見えるものだけでなく、物音も澄んでよく聞こえ、それを指す「物の音澄む」という季語もあります。

インターネットでは、次々いろいろなサービスが生まれています。近頃のヒットはSNSとツイッターでしょうか。最近、「drawTwit(どろつい)」なるものを知りました。140ストロークで絵を描き、それをツイッター経由で公開するというものです。試しにやってみましたが、いやはや、「へのへのもへじ」程度しか描けません。

HPに掲載されているような絵を描くにはそれなりのコツがあるのでしょう。かつてのアスキーアートのようなもので、制限を逆手にとって表現手段に活かせれば、いいのかもしれません。


<猪>
自然歩道を歩いていると
猪が向こうからやってきた
いつも会う彼女
木の実を探しにいく途中らしい

おとなしい淑女だから
何もしないだろうけれど
ここは野生に道を譲ることにして
迂回路へ逸れた

彼女も多分ほっとしているはず
後姿を見送った


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