□◆□…優嵐歳時記(2324)…□◆□

  秋冷の色鉛筆は60色   優嵐

雨になり、気温が下がりました。つい十日ほど前まで、いったいどうなることやらと思うほどの暑さが続いていましたから、この豹変ぶりには驚きます。まだ半袖のTシャツで過ごしていますが、前腕にひやひやした感覚がありました。間もなく晩秋です。

「秋冷」は秋になって肌になんとなく冷たさを覚えることを言います。「新涼」「秋涼」といった語よりさらに秋が深まった感覚です。今日から十月です。月が二桁になると今年も末が近づいてきたのだな、と思います。


<幸せな時>
絵を描いていて
いちばん楽しいのは
あるときふっとその中に
入り込んでいるのに気づく瞬間

気づくまでの
そのエアポケットのような時間が
本当は至福
自分がそこにいるにもかかわらず
自分が消えている
そんな瞬間


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