□◆□…優嵐歳時記(2336)…□◆□
秋の野を祭太鼓の音流る 優嵐
姫路がある兵庫県西南部は秋祭りが盛んな地域です。驚いたことにwikipediaにまで「播州の秋祭り」として取り上げられていました。今、シーズン真っ盛りというところです。地域によって熱の入れ方に差があり、それほど盛んでないところでは、休日や週末を利用してお祭りをおこないます。しかし、祭礼日が何日と明記されているところは、平日でも学校は休みとなり、街は祭り一色になります。
祭りを象徴するものはいろいろありますが、太鼓の音というのは中でも大きいのではないか、と思います。打楽器というのは、人間の根源的ななにかに訴えてきます。心身のリズムに直接響いてくるものだからでしょう。セラピーのために打楽器を使う場合もあるそうです。
<描いて知る>
靴、手袋、食器、筆記用具、鍋、はさみ…
ずっと身近にあったものを
あらためて目の前において描いてみると
そのうしろに多くの人がいることに気づく
デザインした人、作った人、運んだ人、売った人…
どうでもいいものなどこの世にはない
すべてに人の手が人の心がこもっている
それに気づかなかった
見ようともしなかった
そんなものはなんでもない
あたりまえのものだと
何かを知るということは
自分がどれだけ愚かだったかを知るということだ
秋の野を祭太鼓の音流る 優嵐
姫路がある兵庫県西南部は秋祭りが盛んな地域です。驚いたことにwikipediaにまで「播州の秋祭り」として取り上げられていました。今、シーズン真っ盛りというところです。地域によって熱の入れ方に差があり、それほど盛んでないところでは、休日や週末を利用してお祭りをおこないます。しかし、祭礼日が何日と明記されているところは、平日でも学校は休みとなり、街は祭り一色になります。
祭りを象徴するものはいろいろありますが、太鼓の音というのは中でも大きいのではないか、と思います。打楽器というのは、人間の根源的ななにかに訴えてきます。心身のリズムに直接響いてくるものだからでしょう。セラピーのために打楽器を使う場合もあるそうです。
<描いて知る>
靴、手袋、食器、筆記用具、鍋、はさみ…
ずっと身近にあったものを
あらためて目の前において描いてみると
そのうしろに多くの人がいることに気づく
デザインした人、作った人、運んだ人、売った人…
どうでもいいものなどこの世にはない
すべてに人の手が人の心がこもっている
それに気づかなかった
見ようともしなかった
そんなものはなんでもない
あたりまえのものだと
何かを知るということは
自分がどれだけ愚かだったかを知るということだ

コメント
コメント一覧 (6)
昨晩は、コメントありがとうございました。
おかげで癒されました。
俳句が素晴らしいですね。
勇壮な祭太鼓の音が聴こえてきそうです。
太鼓の音は、まさに心臓の鼓動で、聴いていると元気がもらえそうで好きです。
詩もいいですね。
「紙の中に雲を見る」という話を読んだことがあります。
雲によって雨が降り、雨によって木が育ち、その木が加工されて紙になるプロセスを見たのだそうです。
ほんとうに、どうでもよいものなどこの世にはありません。
優嵐さんは、それを描くことで気付いた素晴らしい人です。
優嵐さんの今日が素晴らしい一日になりますように祈ります。
紙と雲の話、ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハン師の言葉ですね。彼が来日されたとき、お話をききに行ったことがあります。穏かな方でした。ベトナム戦争、それに続くさまざまな苦難にもかかわらずのこの穏かさ、何かダライ・ラマと似ているかも、と思いました。
穏かさって貴重ですよね。怒ったり、抗議したり、戦ったりすることが素晴らしいことのように言われますが、実は受容したり、忍耐したり、許したりする方がずっとすばらしいことなんじゃないかと最近思います。
フクヤンさんの今日がよきものになりますように。
「打楽器というのは、人間の根源的ななにかに訴えてきます。」というのは、共感しますね。アフリカの部族も使っているし、最も古い楽器なのかしら。フクヤンさんが書かれているように、心臓の鼓動など身体感覚にダイレクトに響いてきますよね。
そういえば、以前NHKで「スコラ」という音楽を深く探る番組があり、坂本龍一が小学生と一緒に竹を使って「リズム」のワークショップをやってました。
http://www.nhk.or.jp/schola/
この写真の木の実はアベマキだろうと思います。たくさん落ちています。
坂本龍一さんのこの番組おもしろいですね。コンテンツがいろいろあって興味深いです。打楽器というのは、おそらく最初にできた楽器じゃないでしょうか。声と打楽器だけでかなり楽しめると思います。音楽療法が効くのもおそらくリズムが大きいのではないかなあと勝手に思っています。
この記事を拝見して色々思うところがありますので、近々ひとつ詩を書こうと考えています。
書いたものは詩コミュや日記に落とすつもりです。
>それに気づかなかった
>見ようともしなかった
>そんなものはなんでもない
>あたりまえのものだと
詩はこの部分に大変刺激を受けました。その先の事を考えてみました。
お写真、秋色で渋くて素敵です。子供の頃は、野山に行って、よく拾いました。
yumekyoさんの詩も素敵でした。「左官の息子」がリフレインしています。ここ二年ほどですが、いろいろ発見することが多く、今までの自分はなんと何も見えていなかったのかと驚くばかりです。見ていても見えてないことというのは多いなあと痛感し、まだまだ発見があるか、とこれからに期待する思いも半分です。
次の詩、楽しみにしていますね。