□◆□…優嵐歳時記(2346)…□◆□ 

  秋草に午後の光のはや失せる   優嵐

日暮れがしだいに早くなっています。秋草は秋に花をつける草をすべて指します。萩、薄、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗といった秋の七草のほか、いずれも楚々とした風情があり、春の草花とは一味違う趣があります。

「秋草」という季語がそこにあるだけで、「さびし」「幽けし」「なつかし」といった形容詞を含むことがらを表現したことになります。季語の持つイメージの膨らみを楽しむのが俳句の醍醐味ですね。一語で豊穣な世界を表現できるのが季語なのです。


<ローリングストーン>
「転石苔を生さず」はラテン語の諺
「ひとところに落ち着けない人は栄えることがない」
という意味が知られているが

今では
「活動的な人はいつまでも生き生きしている」
との意味で解釈されることも少なくない

諺とはそういうもの
人の世の真理にはいつも二つの面がある
何ごとにせよ
一方だけに強く偏ると間違いのもと
視野を広く柔軟に


IMG_0979