□◆□…優嵐歳時記(2346)…□◆□
秋草に午後の光のはや失せる 優嵐
日暮れがしだいに早くなっています。秋草は秋に花をつける草をすべて指します。萩、薄、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗といった秋の七草のほか、いずれも楚々とした風情があり、春の草花とは一味違う趣があります。
「秋草」という季語がそこにあるだけで、「さびし」「幽けし」「なつかし」といった形容詞を含むことがらを表現したことになります。季語の持つイメージの膨らみを楽しむのが俳句の醍醐味ですね。一語で豊穣な世界を表現できるのが季語なのです。
<ローリングストーン>
「転石苔を生さず」はラテン語の諺
「ひとところに落ち着けない人は栄えることがない」
という意味が知られているが
今では
「活動的な人はいつまでも生き生きしている」
との意味で解釈されることも少なくない
諺とはそういうもの
人の世の真理にはいつも二つの面がある
何ごとにせよ
一方だけに強く偏ると間違いのもと
視野を広く柔軟に
秋草に午後の光のはや失せる 優嵐
日暮れがしだいに早くなっています。秋草は秋に花をつける草をすべて指します。萩、薄、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗といった秋の七草のほか、いずれも楚々とした風情があり、春の草花とは一味違う趣があります。
「秋草」という季語がそこにあるだけで、「さびし」「幽けし」「なつかし」といった形容詞を含むことがらを表現したことになります。季語の持つイメージの膨らみを楽しむのが俳句の醍醐味ですね。一語で豊穣な世界を表現できるのが季語なのです。
<ローリングストーン>
「転石苔を生さず」はラテン語の諺
「ひとところに落ち着けない人は栄えることがない」
という意味が知られているが
今では
「活動的な人はいつまでも生き生きしている」
との意味で解釈されることも少なくない
諺とはそういうもの
人の世の真理にはいつも二つの面がある
何ごとにせよ
一方だけに強く偏ると間違いのもと
視野を広く柔軟に
コメント
コメント一覧 (4)
ほんとうに日暮れが早くなってきましたね。
川越では、夕方5時で真っ暗です。
夏にあれだけ日が長かったのがうそのようです。
俳句は、秋草と日暮れが早くなっているのを結びつけて、晩秋の雰囲気がよく出ていると思います。
また、秋草という季語の持つふくらみも知り勉強になりました。
<ローリングストーン>は、おもしろい詩ですね。
そのラテン語の諺自体知りませんでしたが、諺の持つ二面性をよく表しています。
ある諺には必ずといっていいほど、反対の意味を持つ諺があります。
「先んずれば人を制す」でもいいし、「果報は寝て待て」でもいいのです。
ほんとうに、視野を広く柔軟に持ちたいものです。
今日が優嵐さんにとってよき日でありますように。
午後五時で真っ暗ですか。姫路はまだ少し明るかったような気がします。一番日が短くなる頃は、四時半ごろには暗くてライトをつけて走らなければならなかったと記憶しています。
諺や警句には双方の意味を持ったもの、いろいろな解釈が可能なものがあり、面白いですね。これなど「苔生す」から「古めかしい」とか「古ぼけた」「退屈な」という連想が働いての結果かな、と想像出来ます。
最近で面白かったのは「情けは人のためならず」という諺の意味の取り方が変わっていきている、という話でした。これは本来「誰かに情けをかけておけばそれが巡り巡って自分のもとへ帰ってくる」という意味なのですが、文字通り「情けは人のためにならないから、情けをかけない方がいい」と解釈する人が増えているとか。真逆ですよね(笑)
遠景に山が見え、手前に草があり、なんだかツーリングしたくなる写真です♪
日本文化の基底にはこの繊細な自然の移り変わりがありますね。芸術だけでなく、日本人のサービスやものづくりの思想の基盤にもこのやさしい自然があると思います。
自転車には乗っていらっしゃいますか? 自転車もオートバイも、二輪のものはみんな好きな私なので、ツーリングしたくなる、といわれるのはよくわかります。