□◆□…優嵐歳時記(2347)…□◆□
薄立つ高さよ向こうの山よりも 優嵐
はっきりしない空模様が続いています。そのせいか夕暮れ時が早く感じられます。天気予報では日曜日は雨になりそうです。一雨ごとに周囲のものすべてが秋から冬への寂び寂びしたものへと変わっていくでしょう。
季節の中で一番もの寂しい感じがするのが、今頃から木枯しが吹くころまでです。日は日ごとに短くなり、野山のものがすべて枯れてゆき、木々は葉を落とします。時雨がちとなり、午後は雲が出る日が多くなります。
十二月に入り、落葉が終わってしまうと逆にさっぱりします。師走でいろいろ片づけることや行事も増え、それにとりまぎれているうちにクリスマス、歳末です。お正月が過ぎれば、もう日差しには明るさが戻り始めています。そして立春前後のあの明るさ、「光の春」が私は大好きです。
<写生>
身近にあったなんでもないものを
目の前に置いて描いていく
そのたびに
ものを見ていなかったということに気づく
すべて思い込みで過ごしている
これはこんなカタチ
これはこんなイロ
それは幻影
それは約束事
それはとらわれ
よく見て描くことはそこから
自分を解放することにつながる
とらわれていないと思っているのは
それに気づいていないから
薄立つ高さよ向こうの山よりも 優嵐
はっきりしない空模様が続いています。そのせいか夕暮れ時が早く感じられます。天気予報では日曜日は雨になりそうです。一雨ごとに周囲のものすべてが秋から冬への寂び寂びしたものへと変わっていくでしょう。
季節の中で一番もの寂しい感じがするのが、今頃から木枯しが吹くころまでです。日は日ごとに短くなり、野山のものがすべて枯れてゆき、木々は葉を落とします。時雨がちとなり、午後は雲が出る日が多くなります。
十二月に入り、落葉が終わってしまうと逆にさっぱりします。師走でいろいろ片づけることや行事も増え、それにとりまぎれているうちにクリスマス、歳末です。お正月が過ぎれば、もう日差しには明るさが戻り始めています。そして立春前後のあの明るさ、「光の春」が私は大好きです。
<写生>
身近にあったなんでもないものを
目の前に置いて描いていく
そのたびに
ものを見ていなかったということに気づく
すべて思い込みで過ごしている
これはこんなカタチ
これはこんなイロ
それは幻影
それは約束事
それはとらわれ
よく見て描くことはそこから
自分を解放することにつながる
とらわれていないと思っているのは
それに気づいていないから
コメント
コメント一覧 (2)
今朝の川越は曇。
まだ雨は降っていませんが、天気予報では降るそうです。
俳句が上手いですね。
優嵐さんの言うとおり、一年で今が一番もの寂しい季節ですね。
でも、この季節があるからこそ他の季節の輝きがあるのだと思います。
<写生>もいい詩ですね。
私たちは、絵を描くときもしばしば思い込みで描いています。
高校一年のとき美術部の合宿で海へ行き、海を青い絵の具で描いたら、先輩に観念的に描いていると批判されました。
そこから解放されるためには、何よりもよく見ることが大切ですね。
優嵐さんの今日一日がよき日でありますように。
日本人は今頃の季節感もとても愛していますね。侘び、寂びというのは、このころに一番近い感じかもしれません。どれかひとつの季節だけが好きというのではなく、移り行くこの微妙な感じが一番好きですね。
静物画を描くことの面白さが以前はよくわからなかったのですが、今はものを見るには一番いい訓練かもしれない、と思っています。発見がありますね。
海の絵のお話、印象派のエピソードのようですね。色は一様ではなく、光の当たり具合でどのようにも変わります。どのような色に見えるかというのは、また個人によって少しずつ異なるのかもしれませんが。
フクヤンさんの一日がよきものとなりますように。