□◆□…優嵐歳時記(2352)…□◆□ 

  雲低く蔦の紅葉の赤さ増す  優嵐

目覚めたら雨が降っていました。気温が低く、足元だけに使うこたつを出しました。人間が快適に過ごせる気温というのは、ごく狭いものだと驚かずにはいられません。このまま寒くなってしまうことはなく、また少し暖かい日がきて、また寒くなってという繰り返しで冬かな、と思います。

ツタは山野に自生するブドウ科の落葉低木です。若枝の巻きひげに吸盤を持ち、木、岩、石垣、塀、壁などを伝っていきます。ツタとの名称は「伝う」からきています。ツタには夏蔦と冬蔦があり、冬蔦は常緑です。俳句の季語として「蔦」と詠まれるのは夏蔦です。夏の緑もみずみずしく美しいのですが、秋の燃えるような紅葉を賞して秋の季語になっています。


<いまこの瞬間を>
何かを獲得したら幸福になれるのではない
そういったわかりやすい出来事が
幸福というものではない

過去を惜しむのでもなく
未来を願うのでもなく
いまのこの瞬間をとらえよ

幸福はそこだけにある
あなたが生きているのもそこだけだ


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