□◆□…優嵐歳時記(150)…□◆□

    水熱く百日草の咲きにけり     優嵐

今日、東京は最高気温が39.5度だったとか。猛暑ですね。熱中症が
多発していますから、お気をつけください。このような炎天に咲く
花は、みな太陽に負けない華やかな色をしています。ヒャクニチソウ
もそのひとつ。花の期間が長いのでこの名前になっています。

メキシコ原産で、18世紀末にスペインを経由してヨーロッパに渡り、
各国で品種改良がおこなわれました。その後、アメリカにも渡っています。
日本への最初の渡来は江戸時代末の文久二年(1862年)です。外側から
順々に開く舌状花を持ち、それぞれの花弁が肉厚で丈夫なことから花の
持ちがよく、仏花としてもよく用いられます。