□◆□…優嵐歳時記(153)…□◆□

    百日紅咲くあの町もこの町も    優嵐

この週末は松岡正剛千夜千冊達成記念の「縁会ブックパーティ」に
出席するために東京へ行っていました。新幹線の窓から眺める町には
いずこもサルスベリの濃いピンクの花が咲いていました。サルスベリ
は七月から九月の終わりまで咲き続け、この花期の長さから中国名
を百日紅といいます。日本名のサルスベリは木肌がつるつるしていて、
猿もすべってしまうだろうという意味です。

高さ2〜6mのミソハギ科の落葉高木または低木で、遅くとも江戸
初期には日本に渡来していました。花の色は他に白や紅もあり、
六弁花で、花弁の基部が細く、先が広く縮れているのが特徴です。
夏の庭を彩る花木の代表格と言えるでしょう。