□◆□…優嵐歳時記(2443)…□◆□
雲ひとつ枯山に影を置きにくる 優嵐
お昼過ぎに雪が舞いました。長くは降らず、すぐに日差しが戻ってきました。午後五時をすぎても随分明るく、日が長くなったと感じます。坂井泉水さんの肖像画、第八作を描きました。人の顔を描くのはやはり独得の面白さがあります。彼女の場合、写真がユニークであるため、特にそう思います。

この絵のもとになったのは、33枚目のシングル『promised you』(00.11.15)のジャケット撮影時に撮影されたと思われる写真です。彼女の右サイドから差し込む光が明るく、瞳まで反射しているのがよくわかりました。
万年筆とクーピーペンシルとクレオロールを使って描きますが、どこをどの程度まで何を使って描くかで絵の雰囲気が変わります。そういうことの確認もし、描くたびに「そうか、次はこうしようかな」という発見があります。それも楽しいものです。
<揺れる>
梅林のベンチにすわって
まわりにある竹林をながめていた
ゆるやかな風が竹を揺らし
竹の葉を揺らし竹にさす陽を揺らす
規則的であるようで規則的ではなく
竹も竹の葉も陽の光も
同じようでありながら
同じではない動きの中をたゆたっている
雲ひとつ枯山に影を置きにくる 優嵐
お昼過ぎに雪が舞いました。長くは降らず、すぐに日差しが戻ってきました。午後五時をすぎても随分明るく、日が長くなったと感じます。坂井泉水さんの肖像画、第八作を描きました。人の顔を描くのはやはり独得の面白さがあります。彼女の場合、写真がユニークであるため、特にそう思います。

この絵のもとになったのは、33枚目のシングル『promised you』(00.11.15)のジャケット撮影時に撮影されたと思われる写真です。彼女の右サイドから差し込む光が明るく、瞳まで反射しているのがよくわかりました。
万年筆とクーピーペンシルとクレオロールを使って描きますが、どこをどの程度まで何を使って描くかで絵の雰囲気が変わります。そういうことの確認もし、描くたびに「そうか、次はこうしようかな」という発見があります。それも楽しいものです。
<揺れる>
梅林のベンチにすわって
まわりにある竹林をながめていた
ゆるやかな風が竹を揺らし
竹の葉を揺らし竹にさす陽を揺らす
規則的であるようで規則的ではなく
竹も竹の葉も陽の光も
同じようでありながら
同じではない動きの中をたゆたっている
コメント
コメント一覧 (2)
今朝の川越は晴。
気温は氷点下3℃で非常に寒いです。
上手い俳句です。
「枯山」が冬の季語になっているのですね。
また一つ勉強になりました。
川越でも、ずい分日差しが延び、春が近づいているのを感じます。
ただ、朝は六時を過ぎてもまだ暗いです。
坂井泉水さんの肖像画、素敵ですね。
人物画は難しいのによく描けています。
特に頬のあたりが平板にならないように苦労した跡が見受けられます。
秀逸です。
<揺れる>は、おもしろい叙景詩ですね。
自然界には、一見、不規則に見えなが潜在的な規則性が多く存在するというカオス理論を思い出しました。
読んでいてまどろみそうな気分になります。
優嵐さんの今日がよきものでありますように。
姫路はうす曇です。ですから霜はおりていません。冬の山を意味する季語には「冬山」「雪山」、おもしろいものでは「眠る山」というのがあります。姫路近隣の山では、ほとんど雪山にはなりません。今の時期はすべてが枯れて、そこに日が明るく差し、「枯山」がいちばんぴったりです。
絵を描くために坂井泉水さんの写真を見ていると、人間の顔が立体であるということをうまくとらえた写真だなあ、と思います。頬の丸みというのは、卵の丸みに似ていますね。
フクヤンさんの今日がよきものでありますように。