□◆□…優嵐歳時記(2489)…□◆□ 

  穴を出し蜥蜴の胸の鼓動かな   優嵐

蜥蜴(とかげ)は変温動物であるため、冬は体温が下がり動作が鈍くなって冬眠します。春になって気温が上昇すると、体温が上がり外へ出てきます。それが「蜥蜴穴を出づ」として春の季語になっています。同様に「蛇穴を出づ」「蟇(ひき)穴を出づ」というものもあります。

梅林を散歩していたら、ころんと山の斜面を転がり落ちてくるものがありました。近づいてみると、蜥蜴です。まだ冬眠から覚めたばかりなのか動作が鈍くほとんど動きません。身体は土や枯葉と似た保護色で、動かなければ気づかなかったでしょう。

Twitterに写真をアップできるTwitpic という機能があることを知りました。Twitterにはすでに二つのアカウントを持っていて、ひとつには140文字の詩を投稿していたのですが、もうひとつのアカウントの投稿がいまいち手詰まり状態でした。そこで、これに気づきTwitterに『優嵐スケッチブック』の絵をつぶやいてみようと思いさっそくやってみました。114字までメッセージもつけられるようですね。

追記:よく考えてみれば、ブログを書いているなら直接Twitterに知らせることができるのでした(^^ゞ


<シカタガナイ>
シカタガナイという言葉を
消極的なものだと思っていた
もっとポジティブな心の持ちようがあるはず

そうではないのだ
科学技術を結集し築きあげたさまざまのもの
ある日地球が身じろぎをして
海が揺れたらひとたまりもなかった

家々や田畑をひとのみにして
黒い水がごうごうと押し寄せる
誰もがあの映像に呆然としてしまったのは
人間の小ささを痛いほど知らされたからではないか
木っ端のように流されていく家々や車

シカタガナイとは
逃げている言葉ではない
起きてしまったことを受け入れ
もう一度前に進むための言葉
今度もまたそうするのみ


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