□◆□…優嵐歳時記(2496)…□◆□

  春分の朝の激しき風雨かな   優嵐

春分の朝は雨が窓ガラスに吹きつけていました。昼と夜の長さが同じになる日であり、太陽が真東から昇って真西に沈みます。彼岸の中日でもありますが、今年はそういうムードがまったくどこかへ行ってしまっています。久しぶりにテレビを見たら、コマーシャルのほとんどが公共広告機構のものなのに驚きました。

関西各地の自治体も応援部隊を被災地に送っており、姫路市の車両がテレビ画面に映っていました。兵庫県は阪神淡路大震災の現場を経験した人がまだ数多く現役にいらっしゃるため、その経験が役立つのではないか、と期待します。

阪神淡路大震災のとき、断水になった地域へ、その前年の夏に長期渇水に苦しんだ福岡市から、水を積んだタンクローリーが来てくれました。水そのものもさることながら、渇水に苦しんだ地域がわざわざ水を届けに来てくれたというのが、被災地にひときわ輝きをもたらしたと記憶しています。


<立ち上がる>
震災の報道を見ていると
阪神淡路大震災で蓄積された知恵が
確実に生かされていることに気づく

援助物資の振り分け
ボランティア活動
まだ他にもいろいろあるだろう

人間は小さな存在だけれど
小さな知恵を着実に積み上げて
先へ先へと進んできた

阪神淡路の悲惨な経験が
さまざまな場所で確実に生きている
悲劇は人間を打ちのめさない
必ずひとつ強く賢くなって立ち上がる


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