□◆□…優嵐歳時記(2502)…□◆□
青草の斜面を滑る子らの橇 優嵐
河川敷の斜面で子どもたちが遊んでいました。震災で避難中の子どもたちも今は春休みですが、間もなく新年度、新学期です。避難生活が長引くのは必至で、学校のことも考えなければいけないのでしょうね。
さて、坂井泉水さんの肖像画第12作です。『負けないで』(93.1.27)のジャケット写真を元にしています。ジャケットとしては唯一の正面、カメラ目線のものです。レコーディングスタジオの中で撮影されたものらしく、左側面やや下方から強い光が当たっています。
マルマン画用紙厚口F6(407×320mm)を使用。線描の主なところにプラチナの筆ペン静雅を使いました。インクはカーボンです。筆ペンの線というのは、万年筆ともマーカーとも違うしなりと柔らかさがあります。彩色にはクレオロール、クーピーペンシル、クレヨンを使っています。
<鳥の目と虫の目>
人には二つの目が必要だ
鳥の目と虫の目
鳥の目は高く舞い上がり遠くまで見通す目
虫の目は足元の地面を注意深く見る目
時には虫の目だけに集中しなければならないこともある
つらい思いをしているとき
大き過ぎる課題に直面しているとき
先を見ると気持ちが萎えてしまう
そんなとき鳥は籠の中で眠らせ
目の前の小さなことだけに注意を向ける
けれど
時がきたら鳥を再び籠から放ち
先を見なければならない
虫だけに頼ると
崖に向かって歩いていてもわからない
鳥が警告の声を上げたら
進路を考え直すときだ
鳥と虫
ふたつのバランスをとっていよう
私たちは人間なのだから
青草の斜面を滑る子らの橇 優嵐
河川敷の斜面で子どもたちが遊んでいました。震災で避難中の子どもたちも今は春休みですが、間もなく新年度、新学期です。避難生活が長引くのは必至で、学校のことも考えなければいけないのでしょうね。
さて、坂井泉水さんの肖像画第12作です。『負けないで』(93.1.27)のジャケット写真を元にしています。ジャケットとしては唯一の正面、カメラ目線のものです。レコーディングスタジオの中で撮影されたものらしく、左側面やや下方から強い光が当たっています。
マルマン画用紙厚口F6(407×320mm)を使用。線描の主なところにプラチナの筆ペン静雅を使いました。インクはカーボンです。筆ペンの線というのは、万年筆ともマーカーとも違うしなりと柔らかさがあります。彩色にはクレオロール、クーピーペンシル、クレヨンを使っています。
<鳥の目と虫の目>
人には二つの目が必要だ
鳥の目と虫の目
鳥の目は高く舞い上がり遠くまで見通す目
虫の目は足元の地面を注意深く見る目
時には虫の目だけに集中しなければならないこともある
つらい思いをしているとき
大き過ぎる課題に直面しているとき
先を見ると気持ちが萎えてしまう
そんなとき鳥は籠の中で眠らせ
目の前の小さなことだけに注意を向ける
けれど
時がきたら鳥を再び籠から放ち
先を見なければならない
虫だけに頼ると
崖に向かって歩いていてもわからない
鳥が警告の声を上げたら
進路を考え直すときだ
鳥と虫
ふたつのバランスをとっていよう
私たちは人間なのだから
コメント
コメント一覧 (2)
今朝の川越は晴。
あいかわらず寒いです。
坂井泉水さんの絵、正面からのものを初めて観ました。
なかなか上手いですね。
原発事故のほうは、海外からの報道によると既にチェルノブイリ級だということです。
埼玉からの避難も考えなければならなくなるかもしれません。
それでも、主イエスを信じ、「負けないで」最期まで生きていこうと思います。
<鳥の目と虫の目>、いい詩ですね。
人間の思考はこうでなければならないと思います。
優嵐さんの今日がよきものでありますように。
子どものころ、いろいろなタレントの写真をもとに絵を描いていたことがあり、すべてカメラ目線でした。坂井泉水さんの写真にはそういうものがごく稀です。さらに正面のやや下から見上げるような真正面という、ちょっと変わった角度で、描くのは難しかったですね。
原発事故、これはどのような形でおさまるにしても、日本を大きく変えるだろうと思います。もちろん電力をどうするか、原子力発電をどうするか、ということもですが、その根本にある、「関東圏に大量の人間が集積して住み、莫大な電力を消費して暮らす」というこれまでの方法が通用しなくなったということです。
都市交通、高層ビル、さまざまな遊戯施設、24時間眠らない大都会、それらすべてのものをまかなうために原子力発電所を造ったのだとしたら、その根本を考え直さなければならないでしょう。
避難を余儀なくされている方は本当にお気の毒です。そして、そういうことから今とりあえずは離れた位置に立つことができている人間は、そうした暮らし方、国のあり方について、今じっくり考え直す時期だと思います。それが「鳥の目」です。