□◆□…優嵐歳時記(2530)…□◆□ 

  ひと雨の去りて鮮やか木の芽山   優嵐

日曜の午前中は雷雨があり、午後もまたにわか雨があって、なんだかおかしな天気でした。桜が終わる頃にはもう暑さを覚えることが珍しくないのですが、今年はなかなか寒さの気配が退かない感じがします。あまり寒がりではないのに、ひざ掛けが欲しいような気温です。それでも山は萌え出した新緑で目の覚めるような色になっています。

このところ毎日絵を描いています。こんなに絵を描くのは子どものとき以来です。いろいろな画材を組みあわせて使うのが面白く、今は筆ぺんで描くのが気に入っています。筆ぺんとひとくちに言っても、非常に多くの種類があり、製品によって書き味が大きく違います。私が今使っているのは、100円ショップで偶然見つけたプラチナの筆ぺん静雅です。

あまり筆ぺんらしくないところが逆に私にとってはよくて、これで線描きし、そこに彩色しています。これは顔料インクなので、乾くと水に溶けません。文房具店で他のメーカーの筆ぺんも試してみましたが、今のところこれがベストです。


<狩人の末裔>
人間は狩猟採集から農耕へ進化したのではなく
やむをえず農耕へ落ち込んだのだそうだ
だから人は今も狩猟採集を志向する

集中力は長く続かず
くり返し同じことをすると飽きてしまう
目新しいことが好きで刺激を求め続ける

豊かになった人類は農耕をはずれ
はるか昔の祖先の行動に戻ろうとする
旅行、スポーツ、ゲーム、ショッピング、ギャンブル…
娯楽のほとんどは擬似的な狩猟採集行動だ

獲物を狩り焚火の周りで歌い踊り
物語に聞き入って目を輝かせた
それが人類の遺伝子に組み込まれた駆動力だとしたら

眉間にしわを寄せることなんてやめよう
おもしろいことを求めて走り出せ


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