□◆□…優嵐歳時記(2533)…□◆□

  濃き影を成し八重桜満開に   優嵐

ようやく八重桜が咲く頃にふさわしい気温になってきたと感じます。増位山へのドライブウェイの入口に八重桜が数本植えられており、それが今ほぼ満開です。八重桜は五弁以上の花びらを持つ桜の総称です。この花は色がかなり濃く、豊満で重そうに咲いています。

坂井泉水さんの肖像画第14作です。これは4枚目のシングル『眠れない夜を抱いて』(92.8.5)のジャケット撮影時の一枚を参考にしています。カットキャンバスF8(520×450mm)に描きました。線描にはプラチナの筆ぺん静雅と三菱uniプロッキーを併用し、彩色はPILOTクレオロールとサクラクレパスです。


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キャンバスに描くことの利点は、クレパスなどのオイルパステルで描いても彩色をやり直すことができるということかもしれない、と思います。紙の場合は、クレパスで描いたら修正はききません。しかし、キャンバスだと練りゴムで色を修正できます。ただ、キャンバスでオイルパステルを使いこなすにはまだいろいろ工夫の必要がありそうです。


<揺れる>
午後からの雨を予感させる強い風が吹いていた
梅林の東屋に座って周囲の竹林を見ていた
風に身をよじり竹は四方に揺れる

風を受け風を流し風と戯れ
揺れ続ける竹の動きを見ていると
いつの間にか自分も揺れているような気がしてくる

本当は揺れている
すべてのものが
この世のすべてはエネルギーの振動であり
竹も私も空も大地も揺れている