□◆□…優嵐歳時記(2578)…□◆□

  雨受けて植田の面(おもて)いきいきと   優嵐

金曜の夜から土曜の朝にかけてはかなり雨が降った模様です。眠る時は戸外で風雨の音がしていました。朝になっても雨が残っており、窓から近所の水田が見えました。田植えが済み、苗が並んだ田の水面に雨が落ちているのがきれいでした。

朝のうちに雨はあがり、散歩に出かけました。頂上に蝶はいませんでしたが、イワツバメが何羽も目の前を横切って飛んでくれました。爽快な飛翔です。頂から麓を見ると、苗が植わった田に周囲の景色が映っています。この時期独得の水の風景です。

IMG_1048<瑞穂の国>
繰り返される水田のリズムが
景色にどれほどの変化を与えていることだろう

水面に空や雲が映る植田の時期
やがて青田となり
風が青田波を作って吹き抜けて行く
稲穂が稔り黄金色に色づくと
頭を垂れた金色の波になる

色彩と動きの変化
いずれも美しい日本のリズム

黄金色が刈り取られれば刈田となり
並んだ株はひつじを出し
それも枯れる頃
里に冬がやってくる