□◆□…優嵐歳時記(2579)…□◆□ 

  通う道日ごと木苺赤く熟れ  優嵐

梅雨に入って二週間が過ぎました。例年なら今頃が梅雨入りですから、半月ほど早かったことになります。雨量はすでに充分な梅雨と感じます。雨がやんでいるときを見計らって散歩に行きます。梅林の一画に木苺がなっていることを教えていただき、散歩のついでにひとつふたつ摘んで食べます。桜の実もそうでしたが、木苺もほんのりとした甘さでいいものです。

絵を描き始めて、考えることが多くなりました。悩み事が増えたというのではなく、何をどう描こうか、とか、どの材料をどう組み合わせたらうまく描けるか、などという考え事です。これが楽しい。ポピュラーな単一の画材で描いているわけではないので、方法を説明した技法書というのがありません。

最初はどうしてそういうものがないのか、と思いましたが、これが逆に面白いと最近は感じています。油絵や水彩画、パステル画などとはっきりジャンル分けがしてあると、さまざまな技法書をお手本に描いていくことができます。しかし、マーカー、万年筆、筆ペン、オイルパステル、クーピーペンシルを混合させて描くとなると、自分で考えるしかありません。


IMG_1067<尻尾>
単純に思えることほど
あるひとつのものの見方にはまったら
そこから抜け出すのが容易ではない

犬が西向きゃ尾は東なのだが
西を向いている犬には
自分の尾が見えない

尾をさがしてぐるぐる回っているうちに
ふと後ろを振り向いたら尾があった