□◆□…優嵐歳時記(2587)…□◆□

  あっけなく気持ちは変わり明易し  優嵐

明日が夏至です。最も日が長い時期なのですが、梅雨の最中であるため、その感覚が薄められています。「明易し」は夜明けの早さを意味する季語です。日の出と日没の時刻は毎日変わります。人の気持ちもそういうものだなと思います。これは自分の気持ちのありようから特に思うことです。

なぜ変わるのか自分でもよくわかりませんが、ちょっと前までは絶対こうだろう、ずっとこうするだろう、と思っていたようなことがころっと変わってしまっていることが珍しくありません。心変わりと言いますが、心は変わっていくのが本質であり、何かとの関係を続けていく(それが人であれモノであれ何かの
行動様式であれ)というのは、関係を常に新しく結びなおしながら進むことじゃないか、と思います。

IMG_1148<変心>
変わっていく心を
変えないでいようとして
首輪をはめるのは愚かなことだ

心は君より大きく
君が知らないことを知っている
心は君のものではなく
君を乗せて流れる川だ

川が西から東へ流れを変えようとしていたら
それに従うこと
「意志が弱い」という
外野の言葉に惑わされるな
心は君の行く方向を知っている