□◆□…優嵐歳時記(2595)…□◆□

  夏草の刈られし後の香の中に   優嵐

梅雨は明けたのではないかと思うようなお天気が続いています。火曜日の日中も35℃まで気温があがりました。木陰は風が通って涼しく、梅林の東屋でゆっくり周囲の竹林が風に揺れているのを見ていました。梅雨の間に通路まで草の丈が高くなっていましたが、この週末に草刈をされ、すっきりしていました。

そこに足を踏み入れると、刈られた草の香りが漂い、不思議なリフレッシュ感がありました。夏の草は生長のエネルギーが充溢しているため、草の香も高くなるのだそうです。放生池でカワセミにまた会いました。飛び立つ一瞬の光が他のどの野鳥とも違っているので、すぐにわかります。

池の面は今ほとんどが菱と河骨に覆い尽くされています。冬には全く何もありませんでしたから、春から夏にかけてのこの繁茂は驚きです。境内のボダイジュにアオスジアゲハが来ていました。黄色い花に青いストライプが映えています。

IMG_1254<枇杷の実>
池のほとりの枇杷の実が
黄色く色づいてきた

好きなように採っていいらしい
熟れた実をもいで
皮を剥いた

冬に咲いていた
白い小さな花を思い出す

赤や黄色が食欲を刺激するのは
果物の熟れた色だからだ

大丈夫
美味しいよ
甘いよ
私を食べていいよ