□◆□…優嵐歳時記(2597)…□◆□

  それぞれに木陰を持てり夏木立   優嵐

七月になりました。「夏木立」は青葉の茂る盛んな木立のさまです。季語では「夏木立」と「冬木立」「枯木立」といいますが、春と秋についてはありません。その姿がありありと想像できるようなものが季語になっているのでしょう。

この夏木立は梅林の梅の様子です。背は低いのですが、青々と葉を茂らせて木の下に小さな陰ができています。真昼だと、それがぽっちりとおのおのの木の下に独立してあります。あずまやの下でこれらの風景をのんびり見ていると、ヒョウモンチョウがやってきて、しばらく天井裏や梁などに止まりうろうろとしていました。ふと目を離したすきに姿が消えていました。

写真は<墨田の花火>というガクアジサイの変化種です。ガクアジサイの装飾花が八重になっていて、枝が長く、不思議な魅力があります。これを花火に見立てて名づけられたようです。内側の花との取り合わせが面白く、アジサイの花壇にこれがあると、また異なる華やかさです。

IMG_1309<脚>
そこへたどり着く方法は無い
そこは自分の脚だから
自分には脚があるのに
脚が欲しくて脚を捜して歩いている

どこへ行ったら脚が手に入るだろうと
長い道のりを歩き続ける
脚はすでにそこにある
それに気づくだけでよい

どんなに努力しても
頑張っても
脚にたどり着くことはできない
脚はすでにそこにあるのだから