□◆□…優嵐歳時記(2620)…□◆□

  午前八時蝉一斉に鳴き始む   優嵐

蝉の最盛期です。家にいても森に行っても蝉の声に囲まれています。成虫としての蝉は蝉の一生の最晩年の姿で、後は子孫を残すためだけに地上で鳴き飛びしています。土曜日は日差しが戻ってきました。しかし、風にも日差しにもはっきり夏の終りが感じられます。蝉が鳴く頃って晩夏だったんだな、と今更ながらに思います。

前の職場の同僚たちと夕食を食べに行ってきました。たまにこういう席に誘っていただき、昔の人の消息や今の状況を聞いたりするのは楽しいものです。

IMG_1421<毛虫>
森の道で大きな毛虫に会った
落ちている枯枝を登ろうとして
ひっくり返り
また別の枝にとりついて
まごまごしている

魂が蝶だとしたら
地べたにはいつくばり
もぞもぞもごもご
右往左往している
君は地上に生きる人間そのもの

いつか華麗なアゲハになって飛び立つ
だから
今日もまた地上を這って
修行修行