□◆□…優嵐歳時記(2623)…□◆□ 

  太陽を戴き大向日葵となる   優嵐

「向日葵は全く夏の化身のような花」と手元の歳時記にあります。全くそのとおりです。最近はミニヒマワリがたくさん栽培されるようになり、背の高いヒマワリを見る機会が少なくなってきました。しかし、ヒマワリといったら、やっぱりあの堂々とした姿を連想します。

坂井泉水さんの月命日です。7月6日の誕生の「日」に『stray love』を取り上げ、ドラムの音が素晴らしい、と書きました。今日は同じようにドラムの音が印象的な『息もできない』を取り上げます。ZARDの24枚目のシングルとして発表されました(98.3.4)。

息もできない



ここでのドラムはマーチングバンドを思わせる響きです。「間奏はこだわっていたのですごく気に入っています」と坂井泉水さん自身が語っています。三回忌ライブ"What a beautiful memory 2009"でこの楽曲が演奏されたとき、レコーディング中の彼女の映像が流れました。もともとあまりお化粧らしいものをしていない人ですが、この映像のときは、全くノーメイク、長い髪を束ねたうえに邪魔にならないよう後ろで適当にアップにして、はっきりいえばボサボサのヘアスタイルです。

しかし、本当に楽しそうにレコーディングをしていて、彼女は音楽を創り上げていくことが心底好きだったんだということが伝わってきました。ドラムの音にあわせて足踏み行進をしたり、見ているこっちも思わず笑顔になってしまう、そんな雰囲気なのです。今も彼女はどこかでこんな風に曲を作り、歌っているんじゃないか、そう思いました。

さて、この歌の詞についてですが、私がとても印象に残っているのが、後半に登場する「月の照らすジェットコースターが闇をつき抜けてゆく」というフレーズです。前後に何かつながりがあるわけではありません。唐突にこのジェットコースターのフレーズが登場します。

なんで、ここでジェットコースターなんだ、と思いますが、彼女なりの直観で書かれた詞なのでしょう。そしてそれがインパクトがあり、映像がはっきり目に浮かぶくらい印象深いものになっています。『息もできない』と聞くと、私は真っ先に「月の照らすジェットコースターが闇をつき抜けてゆく」映像が脳裏にひらめくほどです。何なんでしょうこれは…。