□◆□…優嵐歳時記(2629)…□◆□ 

  白蓮に近づく雨の気配あり   優嵐

日曜のお昼ごろに驟雨があり、午後三時ごろ山へ散歩に行きました。蓮池の白蓮は花を閉じていました。月曜も雨を降らせそうな雲が出ていましたので、早めに散歩に行きました。池にぽつぽつと雨滴がありましたが、それ以上は降らず、雨はどこかへ行ってしまいました。

毎日歩いていると、季節の細かな変化がよくわかります。境内の一画にはまだ紫陽花が咲いているところもあるのですが、その一方で秋の花であるキキョウが咲き始めています。ヘチマの実もひとつふたつと増えてきました。蝉は下界ではまだほとんどアブラゼミですが、山ではヒグラシが盛んに鳴いています。

IMG_1521<紅蓮>
庫裏の前で紅蓮が花開いていた
その蓮の根元には
小さなプラスティックの桶

紅蓮はそこから花と葉を伸ばし
人の顔ほどの高さで花を咲かせている

濁りにしまぬ花はちす
泥より出でて泥に染まらず

出自がプラスティックの小さな桶だろうと
蓮はそんなことを頓着しない
育った場所で凛と立ち
仲間と同じふくよかな花を咲かせている