□◆□…優嵐歳時記(2629)…□◆□
白蓮に近づく雨の気配あり 優嵐
日曜のお昼ごろに驟雨があり、午後三時ごろ山へ散歩に行きました。蓮池の白蓮は花を閉じていました。月曜も雨を降らせそうな雲が出ていましたので、早めに散歩に行きました。池にぽつぽつと雨滴がありましたが、それ以上は降らず、雨はどこかへ行ってしまいました。
毎日歩いていると、季節の細かな変化がよくわかります。境内の一画にはまだ紫陽花が咲いているところもあるのですが、その一方で秋の花であるキキョウが咲き始めています。ヘチマの実もひとつふたつと増えてきました。蝉は下界ではまだほとんどアブラゼミですが、山ではヒグラシが盛んに鳴いています。
<紅蓮>
庫裏の前で紅蓮が花開いていた
その蓮の根元には
小さなプラスティックの桶
紅蓮はそこから花と葉を伸ばし
人の顔ほどの高さで花を咲かせている
濁りにしまぬ花はちす
泥より出でて泥に染まらず
出自がプラスティックの小さな桶だろうと
蓮はそんなことを頓着しない
育った場所で凛と立ち
仲間と同じふくよかな花を咲かせている
白蓮に近づく雨の気配あり 優嵐
日曜のお昼ごろに驟雨があり、午後三時ごろ山へ散歩に行きました。蓮池の白蓮は花を閉じていました。月曜も雨を降らせそうな雲が出ていましたので、早めに散歩に行きました。池にぽつぽつと雨滴がありましたが、それ以上は降らず、雨はどこかへ行ってしまいました。
毎日歩いていると、季節の細かな変化がよくわかります。境内の一画にはまだ紫陽花が咲いているところもあるのですが、その一方で秋の花であるキキョウが咲き始めています。ヘチマの実もひとつふたつと増えてきました。蝉は下界ではまだほとんどアブラゼミですが、山ではヒグラシが盛んに鳴いています。

庫裏の前で紅蓮が花開いていた
その蓮の根元には
小さなプラスティックの桶
紅蓮はそこから花と葉を伸ばし
人の顔ほどの高さで花を咲かせている
濁りにしまぬ花はちす
泥より出でて泥に染まらず
出自がプラスティックの小さな桶だろうと
蓮はそんなことを頓着しない
育った場所で凛と立ち
仲間と同じふくよかな花を咲かせている
コメント
コメント一覧 (2)
那覇は今朝も晴れてムシムシとした暑さです。
でも、今週の木曜日には台風が直撃しそうなので、昨日、カップめんを買いだめしておきました。
日本は季節の細やかな変化がよくわかる国といわれていますが、優嵐さんの住んでいる姫路(増位山随願寺とその周辺)は、とりわけその傾向が強いようですね。
秋の花であるキキョウが咲き始めているとは驚きました。
子供のころ、ヒグラシやツクツクホウシが鳴き始めると夏も終わりだといわれたことを思い出します。
沖縄は10月いっぱいまで盛夏が続くとのことです。
<紅蓮>は写真と相俟ってよい詩になっていると思います。
今日もよき日でありますように。
今日も暑くなりそうですが、確実に風が秋めいてきていると感じます。台風ですか。琉球列島は台風銀座、さらに台風がまだ勢力を増して本土をうかがう場所に位置するので、強烈でしょうね。ご用心ください。
テレビをはじめとするマスメディアを見ないため、全国各地の災害についてはちらほら程度にしか知りません。災害列島だなあと思いつつも、逆にこういうところだから、先人はさまざまの工夫を重ねたのでしょう。日本が世界に冠たる技術立国となり、優れた独得の芸術、治安の良さを誇るのも、逆に言えば災害と常に隣りあわせだったから、ではないかと思います。
この紅蓮にしても、美しいことは美しいですが、普通の池に咲いていたらこういう感動にはつながらなかったと思います。漬物桶のようなものの中からそれでもしっかり咲いている、それが不思議な感動をくれました。