□◆□…優嵐歳時記(2630)…□◆□
茄子汁や白夜の旅の話きく 優嵐
夕食を食べながら、北欧旅行をしてきたという人の土産話を聞いてきました。ノルウェーへは私も一度行ったことがあり、ベルゲンやフィヨルドの様子は脳裏に蘇ってきました。ノルウェーの最大の印象は、滝が多い、平地がほとんどない、その二つです。
前の仕事についていたころは、休暇を最大限にとり、世界中の山や海や川を旅して回りました。あそこにもここにも行きたいところがいっぱいで、行けば行くだけ次にまた新しいところに興味が湧く、そういう感じでした。仕事を変えて、これでいつでも好きなだけ、誰に許しをもらう必要もなく旅ができると思いました。しかし、実際は友人に誘われて一度台湾へ行ったくらいです。旅に対する興味ががらっと変わってしまいました。不思議なものです。
<退屈な場所>
子どもの頃は
大きくなったらこんな退屈な場所を抜け出して
世界を見て回ろうと思っていた
どこか新しい場所へ行けば
何かオモシロイ経験ができるはず
けれどそれは少し違っていた
オモシロイ経験をしたいなら
自分のものの見方を変えること
それができなければ
タイムマシンでジュラ紀に行っても
やがて退屈してしまうだろう
茄子汁や白夜の旅の話きく 優嵐
夕食を食べながら、北欧旅行をしてきたという人の土産話を聞いてきました。ノルウェーへは私も一度行ったことがあり、ベルゲンやフィヨルドの様子は脳裏に蘇ってきました。ノルウェーの最大の印象は、滝が多い、平地がほとんどない、その二つです。
前の仕事についていたころは、休暇を最大限にとり、世界中の山や海や川を旅して回りました。あそこにもここにも行きたいところがいっぱいで、行けば行くだけ次にまた新しいところに興味が湧く、そういう感じでした。仕事を変えて、これでいつでも好きなだけ、誰に許しをもらう必要もなく旅ができると思いました。しかし、実際は友人に誘われて一度台湾へ行ったくらいです。旅に対する興味ががらっと変わってしまいました。不思議なものです。

子どもの頃は
大きくなったらこんな退屈な場所を抜け出して
世界を見て回ろうと思っていた
どこか新しい場所へ行けば
何かオモシロイ経験ができるはず
けれどそれは少し違っていた
オモシロイ経験をしたいなら
自分のものの見方を変えること
それができなければ
タイムマシンでジュラ紀に行っても
やがて退屈してしまうだろう
コメント
コメント一覧 (2)
優嵐さんは、ノルウェーをはじめ、世界中を旅して回ったのですね。
一回も海外に行ったことのない私からみればうらやましい限りです。
(それでも、私もパスポートは持っています。)
興味が変わるというのはよくあることです。
私は中学生の頃、天文学に興味を持ち、天体望遠鏡が欲しくてたまらず、両親から「成績が学年でトップになったら買ってあげる」と言われて、必死に勉強しました。
しかし、いざトップになってみると天体望遠鏡に対する関心が薄れて欲しくなくなっていました。
<退屈な場所>は優嵐さん得意の哲学的な詩ですね。
自分のものの見方を変えることで様々な経験ができることをよく表しています。
今日もよき日でありますように。
海外も国内もいろいろ行きました。ほとんど自然の中でしたから、都市部はあまり知りませんが。
何かをしたい、というとき、制限があるといっそうそれへの欲求がつのる、というのはよくある話ですね。天体望遠鏡のお話、何かをご褒美にるすことによる罠かなあと思います。
今日の詩もそうですが、すべてはその人の内側で起こるというのは、なかなか理解の難しいことです。