□◆□…優嵐歳時記(2642)…□◆□ 

  よく晴れて遠くで鳥脅しが光る   優嵐

姫路周辺は早稲の作付け面積がそれほど多くありません。それだけにこの時期すでに稔り初めて、ぴかぴか光るテープが張り巡らされた田はよく目だちます。お盆も残暑が続いています。日中は車の温度計が37℃を示していました。

お墓参りに行きましたが、お墓の周囲の木が少し切り払われて日差しがあたり、照り返しがきつくて汗びっしょりになってしまいました。日曜ということもあって、いつになくお墓は人が多くにぎやかでした。それでも夕方になると部屋に入ってくる風にはっきり秋を感じるようになりました。お盆が終わると初秋の感覚が強くなります。

IMG_1625<お盆>
お盆でお墓参りをしながら
子どものころから不思議に思っていることがある
お盆というのは
亡くなった人の魂が家に戻ってくる時期とされる

「魂迎え」や「魂送り」という言葉があり
迎え火をたいたり茄子の馬を作ったりする
それならば
お墓へは何のために行くのか

もっとも魂はお墓になんかいないのは確か
あんな石の塊の下にはいない
みんなもっと自由になって時間も空間も飛び越えている

お盆は亡くなった人のためのものではなく
生きてこちらにある人間が
気持ちを新たにするための時期