□◆□…優嵐歳時記(2679)…□◆□

  秋彼岸風雨の中で入りにけり   優嵐

昨日は彼岸の入りでした。季語では「彼岸」というと春の彼岸をさし、秋の彼岸は「秋彼岸」「後の彼岸」といいます。台風15号の接近で一日雨になり、気温があがりませんでした。ほんの数日前まで30℃を超えていたのに、お昼の外気温は20℃という極端な変化です。ロングパンツにはきかえました。

さすがにもう雨がやんでも蝉の声は聞こえず、日中でも虫の音がします。しばらくこの状態が続き、さらに秋が深まれば、虫の音も絶えてやがて冬です。お彼岸を過ぎると秋の夜長が実感されるようになります。

IMG_1989<彼岸へ>
彼岸とは煩悩の流れを超えた悟りの境地
それに対する
此岸とは生死流転に迷っていること

輪廻はいわば堂々巡りであり
単に生き変わり死に変わりすることは
境界線を越えることができずに
此岸の縁をさまよっているに過ぎない