□◆□…優嵐歳時記(2717)…□◆□

  秋天に伸びゆくものの数多あり  優嵐

久しぶりに増位山へ散歩に行ってきました。蛇ヶ池の蓮は葉がほとんど枯れて敗荷(やれはす)の姿となっていました。放生池では、夏の間びっしりと水面を覆っていたヒシがすっかり姿を消し、さすがにすごいものだ、と思いました。カルガモのつがいが来ていて、二羽がおこす水の輪が池の面いっぱいに広がっていきます。緋鯉ものんびり泳いでいました。

晴天が続きます。真昼はまだ暑ささえ感じますが、それでも日差しは晩秋です。空気の透明感、日差しの角度、そういうものから冬の近さを感じるのです。梅林や竹林のあちこちに蜘蛛が大きな巣を張っています。虫の声は昼間でももうほとんど聞こえなくなりました。

IMG_2216<新世界にて>
クレパスやクレヨンの技法書が
ほとんど無いことを不満に思っていた
しかし
これは逆にいいことかもしれない

確たる技法が無いということは
自由に自分の方法を試せるということ

油絵や水彩画がヨーロッパ大陸だとしたら
クレパスやクレヨンは新大陸
広大な大地はまだ開発されずに目の前にある