□◆□…優嵐歳時記(2763)…□◆□ 

  備長炭の上で煮えおり牡丹鍋   優嵐

姫路市夢前町の明神山(667m)へ行ってきました。詳細はこちらをご覧ください。山を降りた後は夢前町新庄にある「夢季庵」で忘年会をしました。地元の食材を使った郷土料理を楽しませていただけます。この日はメインが牡丹鍋でした。

今日登った明神山は猪狩のシーズンで、ここで獲れた猪の肉だとのこと。猪は味噌で煮込んで食べます。この味付けにそれぞれの店の個性がでます。こちらはあっさりとした上品な味付けで、スープのまま飲んでも美味しくいただけました。

そこにご主人が育てておられるごぼう、にんじん、大根、白菜などが入ります。いずれも新鮮でやわらかく、「野菜を召し上がっていただきたい」とのご主人のお話も納得でした。お鍋が始まる前に天ぷらが出たのですが、これがそれぞれ一味違った素材のものばかり。りんごや柿、梅干の天ぷらというのを初めて食べました。

IMG_2502お鍋の前にヤマメのお刺身、サワガニを蒸したものが出て、これらもとても美味しく、どんどん箸が進みます。牡丹鍋はテーブル中央に自在鍵で吊るされた鍋で作られ、火には備長炭が使われていました。隅々まで細やかな心遣いが生きています。坐ったところが床暖房で、お尻がほわんと暖かいというのも感激しました。

お鍋の最後は岩津葱を使った「ねぎしゃぶ」となり、これも初めて食べるものでしたが、ネギの甘味と歯ざわりが新鮮でした。苦しくなるほどの量があり、最後に食べるはずのクサギご飯はお土産に包んでいただきました。