□◆□…優嵐歳時記(2766)…□◆□

  海に背を向け頂の日向ぼこ   優嵐

先日、オイルパステルの描写で腕を痛めたと書きました。そのおかげで新しい描き方にたどりついたのですから、何が幸いするかわからないものです。人間、まあまあうまくいっているときはその方法を変えようとは思わないものです。何かうまくいかないことがあって初めて考え直し、そこで新たなものを探します。

腕というか、肘というか、まだ本調子ではありません。今回のことで、腕、肘、掌、指を司る筋肉の繊細複雑な連携に目を開かされました。腕を痛めたといっても、厳密に言うと、指先の動き、特に指先に力を入れてひねったりねじったりすることがしにくくなっています。また、つまみあげるような動作にも違和感があります。それなのに腕全体で突いたり押したりするのはまったく平気です。

基本的に指先に力を入れてこすりあげるような動作を繰り返したあげく、テニスのフォアハンドでダメージを決定的にした、ということですから、そういう部分の筋肉が傷んでいるのでしょう。指先というのは指先だけの微妙な力加減を司る筋肉があるのだと気づきました。

IMG_2408<天使の梯子>
冬の頂に座っていると
頭上を覆う雲がところどころで切れ
そこから日差しが地上に降り注いでいるのをよく見る

夏の日差しは決してあんな風にはならない
なぜだろう

西洋ではあれを天使の梯子というそうだ
天使があの光を使って地上に降りてくる
冬の淡い日差しなら
本当にそんなことがありそうに思える