□◆□…優嵐歳時記(2767)…□◆□

  傾ぎつつ水仙咲いて香を放つ   優嵐

随願寺の境内では半月ほど前からスイセンが咲いています。今は、スイセン、サザンカ、ヤブツバキが境内の花です。真冬でも花が絶えてしまうということはありません。サザンカに虻が来てしべの間に潜りこみ、蜜を吸っていました。出てくると、満足そうに口のまわりを何度もぬぐっていました。

森の落葉は終り近くなっています。黄色いタカノツメやコシアブラの葉も地面に落ちて褐色になりつつあります。年内には葉を落としきってしまうでしょう。山上の公園で枇杷の花が咲いています。うすぼんやりとした冬の日差しがよく似合います。梅林の梅は落葉のあと、一ヵ月後の開花にむけて花芽を充実させています。かたわらのヤブツバキはもういくつも花を咲かせては落ちています。

IMG_2519<わらしべ>
「転んでもただでは起きない」という言葉がある
実際のところ
「転ぶからただでは起きない」のではないだろうか

転んでただで起きる人はいない
誰もが転べば手にわらしべをつかむ
そういうことになっている