□◆□…優嵐歳時記(2768)…□◆□

  冬の陽を湛え播州平野かな   優嵐

昨日は冬至でした。曇り勝ちの一日で、いっそう日中の時間が短く感じられました。晴れていても曇っていても山へ散歩に出かけます。落葉が散り敷いている道をとりとめのないことを考えながら歩くのは楽しいひとときです。頂からは市川流域の平野部が一望できます。ほぼ毎日来ていても必ずどこか違っていてだから飽きることがありません。

先日皆既月食がありました。天体の特異な現象も興味深いものですが、毎日同じように見える身近な自然が、少しずつ季節の巡りをはらんで確実に姿を変えていることを見つけるのは面白いものです。今日からもう日中の時間が少しずつ長くなっていきます。もし日照が年中全く同じ状態だったら随分つまらないだろう、と思います。

IMG_2524<変化と流れ>
人は安定と静止を求めがちだ
どこかに到達して
確実な何かを手にして
ほっとそこに安らぐ

それは幻想である
生命に安定と静止はない
生命は過程であり動的だ

常に変化し流れ動く
それが真に生きているということ