□◆□…優嵐歳時記(2772)…□◆□ 

  本堂に門松立ちぬ随願寺   優嵐

クリスマスの夜は激しい風が一晩中吹き続けていました。日本海側は荒れた天気になったことでしょう。家から見える、但馬との境になる山々は、一日中雪の雲の下に隠れていました。気温は真昼でも5℃までしかあがらず、昨日より寒い日でした。

こんな日でも、いえ、こんな日こそ増位山の山頂は暖かです。頂の木々が北西方面だけ切り払われていないために風がさえぎられ、南からの日差しがよくあたって、まさに陽だまりです。梅林までおりてくると、周囲の落葉樹はすべて葉を落として空が広々と見えます。この中へあと一ヶ月もすれば梅が咲き始めます。

境内の日陰の部分にはお昼も霜柱が残っており、さくさくと踏んでその感触を楽しみました。霜柱は地表近くの水分が凍ってできたもので、霜とは由来が違います。ふと本堂に目をやると門松が立っていました。クリスマスが過ぎると街は一気に迎春モードになります。風はお昼前にはやんで、夕方には西の空に二日月が出ていました。

IMG_2539<門松>
門松は一里塚である
今年も一年
振り返ればいろいろあった

いいことも
それなりのことも
みんなそのときに必要だった

ご苦労さん

次の門松が見られるかどうか
それは誰にもわからない

でも
それにむかって
また歩き出そう