□◆□…優嵐歳時記(2777)…□◆□

  初空や奈良のみやこの鴟尾のうえ   優嵐

「初空」とは、元日の空を意味します。淑気に満ちた空であり、晴れていれば「初晴」ともいいます。新年を迎えるために奈良へ行き、大晦日には法隆寺へお参りしました。法隆寺を訪れたのは二度目でしたが、こんなに境内が広かったかしら、と改めて驚きました。奈良へ来ていろいろなものを見ていると、江戸時代が「最近」と感じられるので、不思議です。

夕方には春日大社、興福寺あたりを散策しました。宵闇が深まってくるころ、興福寺の五重の塔の上に除夜の月が光り始め、今年が暮れていこうとしているのだなあ、と感慨深いものがありました。元日は東大寺で大仏さまを拝観し、その後、唐招提寺、薬師寺をまわりました。両日とも暖かく風もなく、のんびりとお寺を拝観し、天平の時代の空気に思いをはせながらお正月を過ごすことができました。

IMG_2576<一年の計>
一日一日をしっかり生きる
一年という漠然とした長さではなく
基本単位は一日

いいときはいいときなりに
そう思えないときはそれなりに
来るものを受け止めて生きていく