□◆□…優嵐歳時記(2799)…□◆□

  それぞれの影を大地に冬木立   優嵐

旧暦の元日は、北風の吹く日になりました。播磨臨海工業地帯に並んでいる煙突は西からの季節風で真横に煙が流れていました。昼過ぎあたりがもっとも風が強く、窓ががたがた鳴るほどの風でした。しかし、あまり冷え込むという感じではありませんでした。夕方になると風がやみました。

旧暦のお正月ということで、気分を一新しました。この次の一新のきっかけは立春かなと思います。考えてみれば暦がなければこういう生活の区切りというものの手がかりがなくなります。今私たちが世界標準で使っているのはグレゴリオ暦と呼ばれる太陽暦です。旧暦というのは、江戸時代まで使われていた天保暦と呼ばれる太陽太陰暦です。

暦によって行事すべてがずれていきますから、それが生活に及ぼす影響の大きさは想像以上のものがあります。最近、曜日が変わらない新しい暦というものが考案されているそうです。毎年行事と曜日の組み合わせであれこれ面倒が起きるのをこれで防ぐことができるとか。暦も誰かが考え出して、みんなでこうしましょうと合意した決め事であり、絶対的なものではありません。こういうことが意外にたくさんあるかもしれない、と思います。

IMG_2615<頭>
あたりまえのこと
自明の理
当然
考えるまでもない

そう思い込んでいることが
どれほどあるだろう

そう思い込んでいるものの数が
多ければ多いほど
こう呼ばれる
アタマガカタイ