□◆□…優嵐歳時記(2832)…□◆□ 

  春雨や図書館で選ぶ本五冊   優嵐

お天気がめまぐるしく変わるようになってきました。「春眠暁を覚えず」という言葉があります。最近、睡眠時間が長く、八時間から九時間くらい眠っています。理由はよくわかりませんが、身体が要求するので、それに逆らわないのがいいだろうと思っています。

図書館で『ディープピープル 青』という本を借りてきました。NHKの同名の番組を書籍化したものです。内容は、世界王者レベルのスポーツ選手三人に集まって「深い」話、を語ってもらったということのようです。ディープピープルというのはきっと「ディープパープル」のもじりだろう、と思います。こういうネーミングができる日本語の「深さ」も好きです。

この本では、ボクシング、柔道、競泳の背泳という三つの競技が取り上げられていて、それぞれ深い話が語られていました。最初のふたつは格闘技ですから、種目は違っても似た部分が多いと思いました。意外にもボクシングも柔道もほんとうに切れ味鋭いパンチや技が決まったときというのは、「力」をほとんど感じないようです。

さらに三つの競技に共通していたのは、力まないのが大事ということでした。力みというのは、よくきく言葉です。誰もが、何かをうまくやりたい、素晴らしい結果を出したい、がんばりたい、と思ったときなぜか力んでしまいます。人間とはそういう反応パターンという鋳型にはまっている生き物のように思います。その鋳型を脱することができたら、多分凄いことができるのです。

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