春の空
梅がかなり開き、梅林へ行くと梅のそばへ行かなくても梅の香りがします。早生種と晩生種が混在していますから、全部がいっせいに満開になるということはなく、晩生のものは間もなく開花というところです。梅林のまわりのヤマザクラの大木たちの蕾も膨らんできています。枝の先が丸みを帯びているのが下から見上げるとわかります。ソメイヨシノも見事ですが、樹木の大きさという点ではヤマザクラの迫力にはかないません。

ヒヨドリは翼を開いては引き絞り、開いては引き絞りを繰り返して波型を描くように飛びます。なぜあんな飛び方なのか不思議です。家の近所では数日前からキジが鳴いています。木の芽や花の蕾が膨らみ、野鳥のさえずりが聞こえる向こうに見える浅葱色の空、それが春の空です。

腕を痛めて最近はもっぱらゲルクレヨンでSMサイズのスケッチブックに描いてきました。腕は完治し、ふと気がついたのが、オイルパステルの種類を変えてみたらいいかもしれない、ということでした。これまでサクラクレパスやぺんてるくれよんを使ってきました。安価で手に入りやすいというのが一番の理由でした。もっとも高価なセヌリエ オイルパステルはサクラクレパスの五倍くらいの値段で売られています。

学童用のサクラクレパスで十分描けるじゃないかと思い、これまでそれを使ってきたのですが、セヌリエの特性のひとつにやわらかさがあります。セヌリエを紹介するHPやブログには、クリーミーだとか、ぬるりと音がしそうなほど、とか表現されています。ぬるり、というのはもしかしたらゲルクレヨンに通じる感触かもしれません。

クレオロールゲルマーカーはとてもいいのですが、色数が少ないという点に問題があります。セヌリエは120色あり、最高級というだけあって高価ですが、この「やわらかさ」という点は見落としていました。今の自分にとってこれはとても重要なことです。もう腕を痛めることは避けたいですから。描いてみなければどういう感覚かわかりませんので、少量買い求めてみようかと思っています。

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