春北風
気温の低い日が続いています。春は移動性の高気圧が日本列島の上を西から東へと交互に進み、お天気が周期的に変化します。低気圧が東に去り、西から高気圧が進んでくると、一時的に西高東低の冬型の気圧配置になります。俳句ではこのときの北風を「春北風(はるきた)」と呼びます。

今日は坂井泉水さんの月命日です。セヌリエのオイルパステルを購入しました。考慮の結果トライアルセットの6色入り(白、赤、青、黒、緑、黄)にしました。それで坂井泉水さんの肖像を描きました。オイルパステルでこんな絵が描けるとは以前は考えられませんでした。しかし、最近別のところでヒントをもらい、その描き方もあわせて試してみました。

<El Mirageの風>
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モンバルキャンソン紙 300g F2(192×239mm)、万年筆PARKER SONNET(M)&プラチナ顔料ブラック、セヌリエ・オイルパステル、PILOTクレオロール&ゲルマーカー

セヌリエを使った感想は、描画のなめらかさという点ではやはりゲルクレヨンにはかないません。ゲルクレヨンはゲルインキ製造の技術から生まれた全く違う画材ですから無理もありません。しかし、クレパスよりはなめらかです。さらに、発色の美しさは、さすがにピカソのために作られたオイルパステルと感嘆します。

この絵の、特に坂井泉水さんが着用している赤のスーツの色の美しさ。この絵の中のスーツとクルマにセヌリエを使っています。車体のブルーもなかなかの美しさです。この色を見てしまったら、学童用には戻れないなあと感じます。

この絵のもとになった写真は、カリフォルニア州のモハーベ砂漠にある干上がった湖El Mirageで97年4月に撮影されています。このとき制作された映像は、ZARDの22番目のシングル『永遠』(97.8.20)のPVになり、2004年の初のツアー、その後の追悼ライブでもオープニングで使用されました。67年式のポンティアックGTOコンバーチブルを駆って砂漠を走る彼女の姿が印象的な映像でした。